生まれた子供が思い通りに育たなかったと嘆く親

大学を卒業して、社会人になって正社員で働いて、真面目な普通な彼氏を作って、30歳手前で結婚という理想(早く結婚しすぎるのは遊びたいから嫌だし、かといって遅く結婚してもメンヘラババアで貰い手ゼロだろう)が本当に心からくだらない人生で泣ける。くだらなくない人生が思い付かないあたりも泣ける。いつ、これらからドロップアウト出来るのだろう。
世間体を意識している結果だし、これが正しい人生だとマインドコントロールされている。その枠から外れたら、親からも周囲からも何か言われるだろうしそれが何よりめんどくさい。良くも悪くも自分がない人生だと思う。
だけど普通とも言えるようなこれらの肩書きを保つのが死ぬほど苦しいのだ。いや、そんな苦労していない部類なんだろうけど、生活している自分としては器量が無さすぎて本当にいっぱいいっぱいだ。
大学はそんな行かなくてもレポート出せばすぐに単位くれる学科だったし、今の会社だって有給はすぐ取れるし、デスクワークだし定時で帰れるし、さほど苦労はしていないはずだ。
電通で過労死した高橋まつりさんのような苦痛を、かつて私は味わったことがない。
でも、それは東大卒の美人の大企業が故の苦痛であって、死んだその彼女の環境に私がいるはずがないからであって。
中堅レベルの大学出身で、顔面レベル偏差値40レベルの中小企業でお気楽なOLやってるままごとみたいな人生の私からしてみたら、何かと本気で向きあって亡くなった彼女の死は本当に無念だと思う。
彼女の親はさぞかし辛いだろう。東大まで行って、電通という名の大企業に入社したのに、と。
でもこんな風に(肩書き的な意味も含め)育って親は幸せだっただろう。死ぬまでは。(過労死するくらいならもっと安泰な平凡OLで良かったのにとか思っても死んだら戻ってこない)
親のエゴ、それを忠実に守ろうとする子の姿がふと想像される。この人に限ってではないけど。
うちの母親は、現役で受からなかった兄に浪人させて、東大に行かせようとしていた。父親東工大だしこの子は頭がいいの!医者かパイロットになりなさいとよく言っていた。
兄は東大にそんな興味はなさそうだったし医者にもなりたくなかったそうだ。
親の言いなりになって育ったいわゆる「いいこちゃん」な兄は結果崩壊して、親をボコボコにしていた。
今では仲が良いけど、馬鹿私立学校に通っているお前が恥ずかしいしこっちは辛いのにお前は楽で羨ましいと罵倒されたし、殴られたこともあった。だから私は浪人している兄を、落第生と蔑んでいた。
こんな環境じゃいつか金属バッドか包丁で殺されるかもしれないと思った時に、合格して行くことになったのは地方の筑波大学だった。地方ということは寮か。東大だったら東京で実家から通うだろうから地方の大学に受かってくれて良かった、と瞬時に感じた。
「ママ良かったじゃん。筑波大学って頭良いんでしょ?私だったら絶対受からないやー」とヘラヘラ言った。2chでSランク大学に入っているのを見たから。
「あのね、あの子が通っていた高校は東大に沢山の人が現役で受かってるの。あの子は小学校の頃から東大医学部現役で受かった子と同じような成績で競っていたの。そういうレベルなの。浪人して筑波大学なんて恥ずかしくて誰にも言えないじゃない!」
この瞬間に私は悟った。子供は親のおもちゃに過ぎないと。親の思い通りになるはずがないのに、人の人生をなんだとこの人は思っているのだろう。お金をかけて育ててさえすれば良いのだろうか。頼んでない。誰もそんなの頼んでないよ!
殴られたりはしたけど、あまりにも兄が気の毒だと思った。私は期待されなくて良かった。良かった?良かったのかな……。
「そう。」
それだけ言って部屋にこもって手首を切った。
一方私は中学受験で偏差値50割るレベルの女子校に通っていたけれど、エスカレーター式でそのままその高校に進学した。高校になると外部生も入り、偏差値も60とだいぶ上がる。勉強に着いていけなくて(人間関係もあると思うけど)中退した人数は片手では収まりきらなかった。
担任との面談で、「数学、英語、古典と赤点ですし3教科赤点で自動的に留年だから、もしかしたら留年する可能性もあります。推薦で大学に行くいぜんの問題ですよ」
と言われた。髪を染めたり、カンニングがバレたりで担任にも親はしょっちゅう呼び出されていたようだ。お願いだから通信の高校に行かせて、じゃなかったら死ぬと言ったけどダメだった。親はしょっちゅう呼び出されるから学校から家まで10分で本当に良かったわと言っていた。
高校3年で必死に勉強をして、なんとか推薦で中堅レベルの大学に合格した。もちろん筑波大学にはレベルは及ばない。でも母親は、
「高校も留年しないで卒業出来て、定員割れしてる女子大しか行けないと思ってたのにあんたにしては良かったじゃない。」
そう言った。そう、私が受かった大学はレベルこそ高くはないものの「私にしては入れて良かった」レベルの大学だったのだ。(在籍していたのは自分なんかよりレベル高くてまともな人ばかりなので、大学が云々言うつもりはないし、行って良かったと思っている)
期待されていないと、中堅レベルの大学でも喜ばれるのかー、となんとも言えない気持ちでいた。
そんなこんなで話は変わるけれども、大学生に入学した私は奨学金を借りることになる。半期の授業料は、底辺職を鬼出勤すれば1ヶ月で稼げる額だった。はー人生ちょろ。若くて女で良かったわ~。
利子なしの第一種奨学金が通って良かったと思った。毎月10000円近い額が引き落としされているけど大きな負担はない。携帯代が引き落とされてるのと同じ感覚だ。
奨学金全額返せる貯金は25歳の現時点である。だって実家で割りがいいバイト何年もしてたらそれくらい貯まるでしょ。だったらどうして一気に返さない?
理由は簡単。借りてる当人が死んだら奨学金の返済義務がなくなるから。
利子がないから一括で返すメリットがこっちにはないし貯金は保険のようなもの。無利子のローンと思うことにするよ奨学金
そして全身整形して別人になるのうふふ。
ああ突発的に病んで自宅の12階から飛び降りて全てを終わりに出来たらなあ。
あああでもそしたら貯金の意味がなくなるね。でもほしい服もなんもないし。
大丈夫それでも私はまだ死なないだろう。
明日は婚カツパーティを予約しているし、明後日は代官山でお料理教室を予約しているし、再来週は整形外科を予約している。可愛いネイルもしたばかりだし髪色も明るくしたばかり。化粧品に5万かけたからそれを使いきりたいし。大丈夫まだしぶとくこんなくだらないことを繰り返しながら生きていくだろう。って何が大丈夫か分からないけど。
こんな女、生きる価値ないから死ねばいいのにと本当に思う。
え?死にたいなら死ねってそれ何回も言われたけど自死は難しいしだったらお前が殺してくれや。
くだらないと思うことが日々の繰り返しならばそれはそれで仕方がないよね。
蛇にピアスのキャッチコピー「痛みだけがリアルなら 痛みすら、私の一部になればいい。」って十代までだわこんなのとか思ってたけど、アラサーでも共感出来る件。

OLと底辺職の狭間で

2月、3月、4月と職業訓練校で朝から夕方までと医療、調剤、介護事務の勉強をし、5月でコネで今の会社に入社。
入院したため7~8月に2週間休職したけど復職。
プライベートは上手くいったりいかなかったり。
それでも昔に比べたら年の功とも言えるのか、まともな選択を選んで生きてきた気がするよ。
でもたまに精神が不安定になって全てを終わらせそうになるし、揺るがないものが何一つとしてない。
給料は手取り5万上がったし家から会社までも1時間以内だしデスクワークだし土日休みだし人間関係が特別悪いわけではない。(まあ問題点はあるけど目をつぶれるレベル)
新卒の会社がブラックでも1年4ヶ月(うち2ヶ月休職)続いたのは話せる人がいたからなんだよなあ。同僚も15人とかいたし。頻繁に飲みに行ってたし。
でも今の会社は話せる人が本当にいない。まともな人間だらけで本当になんで自分がここにいるんだろうってなる。コネで入れてくれた部長にすら愛想つかされ(肉体関係なしだったから……?)別のブスが囲われて(男って女なら誰でもいいんだねってレベル)私は社内ニート状態d=(^o^)=b
暇で給料もらえるのは楽だけど退屈。でも退屈でも辞めて何するのってなる。何をしてもきっと生き地獄。幸せになれる選択肢がまるで思い浮かばない。
いっそのことクビにしてくれとも思う。まあせめて1年は働きたいけれども。実力主義外資系だったら即クビだっただろう。クビになれば会社都合の退職ってことで半年は失業保険もらえるし、自己都合の退職と違って3ヶ月の待機期間もなく失業保険という名のお金が入るのだ。まあ親に辞めたら文句つけられるのは目に見えてるからまた実家出て安い家探さないとなあ。男と暮らしても上手くいかずに揉めるのが目に見えてるし。
うちの会社は理系の会社で理系は9割。残り1割は英語が出来て外資系とやりとり出来たり元医療従事者で知識があったり。私はなにもない。
若さはあるから、病院の外勤で秘書かのように社長か部長に付き添いで行ったりするけど学はないし、その若さすら失いつつあるものだ。
なにもないならせめて30になるまでに簿記やら秘書検やら取るかなーってのも曖昧な目標で漠然としすぎていて、手にも付かない。
新卒で入社した会社を頑張って続けてる同性を見ると応援したくなる。結婚に逃げることなく仕事にひたすら追われる日常を休むことなく続けているのだから。
結婚に逃げる、という言い方をしたけど、私は20代前半で結婚した女は、好きと嫌いは別にして、勝ち組だとは思っている。
まあバツがついたとしても経験としてだね。私も20代で一回くらいは結婚を経験してみたいものだ。
25歳は変化の年になるのだろうか。OLは続けていけるのだろうか。
医者になった大学生の頃からのセフレに久々に電話で近況報告したけど、「刺激がないんだろうね」とか的をついていることを言われ納得した。好きな人とのことも全部話したけど「夜職してたことも経験人数も見た目も全部偽ってるから上手くいかないんだよ。相手は恋愛経験少ないからお前みたいな地雷を踏んだんだよ」と言われた。
私は烏滸がましい人間だし厚かましい人間だし当たり前かのように幸せになれると思っていた。
人に身売りさせてその仲介役で稼ごうとする彼は悪魔だけど人生で挫折を一回も経験していない。
中高も御三家で、現役で医大に合格し中退や留年もしないで就職をした。
国家試験も落ちるかと思ってたのに受かっていた。
あんなに酷いことばかりしたり言ってきたのに彼女も出来ていた。
人生上手くいく人間は上手くいく。その逆も然別。
彼は上手くいかない人生を歩んでいる私をオチ物件にしているけれども、私としては誰もいないのは嫌だしこういう形での共依存もきっと存在するだろうと勝手に思っている。
形はどうであれ何年も続く関係なんてそうそうない。大学だって卒業したらそれで終わりだ。連絡とる友人がいても会うのなんて年に1~2回ペースだ。それぞれの人生があるからそんなもんだろーけど。
私は女友達が本当に少ないから、どんな形であれ男がいなければ生きていけないだろう。
自分さえ汚れてしまえばもうこれ以上は傷つかないような気がする。
2日で10万を稼いで承認欲求は満たされアドレナリンドバドバ出してもたいした物欲はなく求めていたのは安定した生活なのでは?と原点に戻る。
存在価値の見い出し方が歪んでいる。でも自己評価低くて底スペックな人間はそれが必然なのではと思う。
OLも底辺職も、私は両極端に囲まれながら生活していくのがいいのだろうか。
ふと、リリィシュシュのすべて、という映画を思い出す。
津田詩織という美少女中学生は援助交際を不良グループにさせられていた。それでも好きな人がいるから救いはあったけど、最終的に人生に希望を見出だせずに飛び降り自殺をする。
まあこの映画は登場人物が若いからこそ美化されるよね。私みたいな25歳とかいう若くも年でもない女が真似ても醜いだけ。
若い女の自殺が大々的に取り上げられて同情されてもそれを中年女性が同じことした時点で……となるし。
とまあマイナスなことばかり書き綴ったけれども、まず私は長文を書くときはだいたい満たされていない時で、幸せなときは文章を書こうとも思わない。
まあそんなもんか。
新年はまあ普通でも普通じゃなくても生活を継続できるように努めたい。

コスパのいい人生とは

自分の人生がコスパ良かったか悪かったかなんて、まだ分からない。
最近はまともに近づいて、低かった自己評価が並みになった気がしないこともないから、それは良かったと思っている。
そんなこんなで、今日は母親と学歴について話していた。
私は区で一番優秀なガキが集まる、中学受験するガキが沢山いる小学校に通っていた。もう誰とも会うことはないだろうけど、ね。電通やCA、有名商社、と卒業後の進路もみんなきらびやからしい。
並み以下の私は、中高は中堅レベルの一貫校の私立の女子校に通っていた。学習塾には小学5年から通っていた。
第一志望は、国立の中学校だった。当時の内向的な性格を変えたくて、校風が自由で、文化祭もとても楽しかったその学校に憧れを抱いていた。父も、兄も、国立だったから、目指すのは必然ではあった。
第二志望は、カトリックの私立の共学校。制服が可愛く、学校は遠いものの、広いチャペル等は魅力的だった。
そして、滑り止めに、家が近いというだけで選んだ、中高一貫の女子校。本当は女子校は嫌だったけれども、受験前に成績が下がったという理由から、偏差値50以下の学校も受けなさい、という塾の先生からの助言だった。制服が可愛いし家近いし……と渋々受けることになった。
のちに私はその学校を卒業した後、掲示板で知り合ったオヤジに、10万でその制服を譲ることになる。
まあ結果その学校しか受からず、レベルが高くない学校だったからと余裕かましてたら、入ってからの方が勉強が多くてビックリした。
勉強に追われていた日々だった。お陰で脱処女、中高で済ませられなかったじゃねーか。こっちは勉強も男も両立させるほど器用じゃないんだよ。成績良くて彼氏もいる女に嫌悪感を抱きながら(アンチ非処女で生々しい下ネタが無理だった)、大学は楽しいから耐えないと……と毎日言い聞かせていた。
しかしDQNやヤンキーはいない環境だったから、まあ私立の一貫校に通うのは悪いことではない、とは思う。
DQNやヤンキーはいなかったものの、メンヘラにはなった。元々そのような要素はあったけど。
小学生の頃塾に行きたくなくて死にたいと壁に書きまくったり、2校目に行ってた塾ではお弁当の時間に消ゴムのカスを投げられるからママの作ったお弁当を塾で食べれなくて、マックで食べていた。哀愁漂う後ろ姿だったからか、マックの店員にはなにも言われなかった。でも今では無理だわ、マックで親の作ったお弁当食べるなんて。(ハンバーガー買えよ)
上手くいかない人生は続くもので、中学1年で友達作るの失敗して、お昼休みの1時間が長すぎて、図書室に通い始めた。
大学の学科が文芸学科だったのもそれと関係しているはずだ。
私立なだけあって、やたら綺麗なだけが取り柄の図書室。
嫌いなクラスメイトのいない、空気の良い図書室。
一人でお弁当食べているのを生ゴミのように見下す、名前しか知らないクラスメイト。
図書室は、逃げるにはうってつけの場所だった。本は、時間を早送りしてくれる存在だった。暇にならないで済むアイテム、人間と交われないから、せめて本と交わろう、と。
私は本当に暗い、ただの空気だった。修学旅行で同じ班になる子にも申し訳なかった。私がいなかったらみんな仲良しグループなのにね、と。
でも、こんなマイナスなことばかり書いているけれども、優しい子はいた。
なんの支えもなかったら中退していたはずだ。まあ中退は200回はしようと思ってたけど。
母親には「悔しくないの?辞めたら向こうの思うつぼじゃない」とか「今まで教育費で、何百万あんたにかけたと思ってるの?」と言われたから無理だ、と悟った。

もう死のう、と家の12階から飛び降りようとしたけど、高すぎて無理だった。飛び降りるなんて無理だ。じゃあ自分を傷つけたクラスメイトを殺そう。大丈夫よ、少年法があるから。私は、まだ未成年だから。ニュースになるくらいでしょ、こんなの。数年もしたらみんな忘れる。あんなやつ、いなくてもいい。今までにないくらいの笑顔で、鞄に、果物ナイフを忍ばせた。
こっちを見てニヤニヤする女、クラスメイトという名前の女。もー殺すから別にどうだっていいんだけど。思いきりナイフを握った。私は勢いよく女の心臓を刺した。隣にいた女がキャーとか叫ぶからうるさくて、そいつの脇腹もついでに刺した。教室は血まみれで、だけど私はようやく教室で笑えていた。
ーそんな夢を、立ちながら見ていた。白昼夢だ。
少年法があっても殺すことは出来ないよ……そう思ったら自罰的な思想になり、腕を切り、髪を毎日抜いていたら前髪やサイドの髪はほぼなくなった。
エクステ禁止の学校だから、母親が学校まで行って教師に頼み込んで、エクステをハゲてしまった部分につけることにした。美容院の人は、笑ったりもせずにハゲた髪にエクステをつけてくれた。空っぽだった何かが少しだけ満たされた気がして、私は、嬉しかった。
やっぱり不自然だったからか、指を指す人はいたけど、気にしなかった。私は髪は一部分なくなったけど、足が丸太みたいに太くて顔がまんじゅうみたいなお前よりは少しはマシだ。数年もしたら、髪はまた生えるだろう。
校則違反をしたり、態度が悪かったり、成績が悪かったりしたから、嫌われているはずだった先生が席まで来た。
「髪の毛、抜いちゃうの?」
みんな暗黙の了解で見て見ぬふりをしていたから、あーつっこむのかい?って感じで頷いた。
「嫌なことがあると、知らないうちに抜いてるんです。」
のちに私は、この現象が抜毛症だと知る。
眉毛は元々薄いけど、眉毛も知らないうちに抜いていた。
「エクステは許可をもらってるから着けて大丈夫だけど、眉毛はないと校則に引っ掛かっちゃうから。抜きそうになるのは分かるけど、検査は終業式にあるから抜かないようにしようね。」
変に同情する気配もなく、変に根掘り葉掘り聞くのではなく、ただ優しくそれだけ言った。教育者として何が正しくて、何が正しくないのかこの人は分かっているのだな、と思った。人間なのだから、器用、不器用はあるけれども……。トイレに行って、私は静かに泣いた。
それからはあっという間で、行きたい大学に行って、就職をした。
中高一貫の女子校から推薦で大学に入学し、その後は正社員で中小企業のOL。良くもないけど悪くもない。偏差値にしたら50前後、といったところだろうか。
その先生には、就職してから最寄りの駅で会った。
「就職、どういうところにしたの?」
「事務職です。」
「クリエイティブにいくのかと思った。現代文好きだったし文章書くの好きだったよね?」
私は力なく笑って、
「でも正社員になれたし、クリエイティブは才能なくて無理だと思ったから、現実を見て生きようって思って。」
それだけ言って、その先生とはもう会うことはなかった。

女は学歴はさほど大事じゃない。そのことは、社会に出て気付いた。ないよりはあった方がいいけどね。
もっとそのことに早く気づいていたら、中学受験しないで公立の中学に行って、推薦で高校行って、定員割れしているような女子大(跡見、実践、大妻レベル)とかに指定校推薦で入学していただろう。その選択がコスパ良くて、身分相応だったはずだ。大きな苦しみも味わわなかったし、自分も誰も傷つけなかった。
でも、家庭環境的にもそれは無理だった。
挫折を経験したから、今がまともなんだって思えるし、幸せな時期なんだな、とも思える。
挫折が遅ければ遅いほど、辛いことは多々あるはずだ。挫折はないに越したことはないし、挫折のない人生は正直、完璧で羨ましいけど。
今では中高女子校だったなんて、合コンのネタでしかない。履歴書に書ける、経歴でしかない。
過去は、つまり過去でしかないのだ。卒業したのだから、学歴として残る過去。上級層には、なれなかったけどね。
だけど、私は私でしかないのだから仕方がない。
国立中高で、お茶の水女子大に入って、一部上場企業のOLやって25歳で結婚、なんて憧れで空想にしか過ぎなかったのだ。
25歳を目前にして、ようやく自分の一部を受け入れることが出来た。認めて、赦すということが出来た。全てを受け入れる、は難しいけどきっといつかは。
「ミーティングの事務局だから、資料のコピー宜しくね。」
「ドクターにメール入れておいてくれてありがとう。君のこと、気に入っていたよ。」
ちっぽけなことかもしれない。
でも私は、そんな言葉で喜べる、OLとして社会に適合しかけている。

自分を殺したまま生きるのは辛い

中途採用で今の会社に入社して、半年が経つ。刺激こそないものの、何の変哲もないOLといったくくりで働くのはずっと憧れていたので、良かったのではと思う。

大学こそ卒業しているものの、私は底辺職といったくくりの仕事しか経験がなかった。

高校の頃は、激安ファミレスで働いていてトロくて店長に氏ねとか言われてたし、派遣に登録して工場で働いてたりで環境は良くなかった。ひたすらシール貼ったり、雑貨の仕分けだとか、やりがいは皆無で、時間の経過が遅かった。ただ漠然と、こんなことしながら生きていたくないし、大人になりたくないな、って思っていた。JKブランドを生かせる生活とは真逆の暗黒時代だった。JKだからといって、ちやほやされた記憶があまりにない。(まあ顔面のレベルだとかも原因の一つだろうけry)だから私はJKブランドを生かしているガキを見ると受験失敗してバカな男のガキでも孕めカスと思ってしまう。(しかしそんな考えとは裏腹に、そういうJKに限って変な所は器用だから、バカ底辺女子大しか受からなくても、顔面採用で良い会社に入社して、1~3年で適当な男見つけてデキ婚して幸せに暮らすのでしょうね。)

馬鹿すぎて日大すら推薦で行けないかもしれないと面談で言われたとき、父親は高卒で働けと言っていたし、母親はヒスっていた。高校は、何も楽しさを見出せなかった。友達はいないし勉強も出来ないなんて、私はどうしてこんなに不幸で、スペックが低いんだと嘆いた。まあ1年間12時間とか勉強して結局日大レベル()は通ったからまあいっか……。女が学歴高くてもプライド高そうに見られそうだし、お手軽な日駒低学歴で別に良し。

大学の頃は、開放的になったその反動でか、オヤジビジネスしかしていない。(ガールズバー、キャバクラ、JKリフレ、まあなんでもやった。風俗まではやらない、と自分にルールを作って。)

そもそも履歴書というものを書いたことがないし、いや、ドラッグストアは面接したけど、髪色をグタグタ言われて落ちた記憶が……。しかしオヤジビジネスは割が良かったし、月収は今のOLの2~3倍だったし(福利厚生はないけど)、想像以上に、辛いとは思わなかった。あーこんなに簡単に適当でいいんかい?みたいな。そんなビジネスに大金費やすオヤジが少なくはないことに驚きを隠せなかったけれども、まあ貴重な女の若い時期を提供しているんだから別に良いよね、と。経済の循環って、大切。病んでる女友達ばかり出来た記憶があるけれども。

ただ思ったのは、オヤジは若い女には優しいよね、ってこと。救われてきたことは、多々あった。たいして可愛くなくても、化粧と愛嬌と年齢で、だいぶカバーできる。いわゆる大学デビューだったけれども、コミュ障で人と話すのが苦手だった私が今の会社では世渡り上手(お世辞だろうけど)とまで言われるようになったのだから、まあやって後悔はなかったし、良い人間観察になった。

しかしその頃の経験が故に、私は、オヤジの奢り行く高級店よりも、年下の男の子と割り勘でチェーン店居酒屋に行くほうが何倍も楽しく感じられるようになったのだ。オヤジの自慢話を聞き流しつつ、すごいですねーとか思ってもいないことを言いながら、何万もの会計でカード出されてドヤられるのに、喜びを何も見出せなかった。便になって出て行くだけの食い物に、数万費やすのもなあと思ったし、オヤジと話すのに雰囲気もクソもない。どんなに良い物を食べても、こんなにも気を使うんだったら、家で蒙古タンメン中本のカップ麺をすすらせてくれ、と声を大にして言いたかった。

私は、年下で、草食系で、不器用で、可愛らしい、浮世離れしていない、すれていない異性といることに安心を抱く類のアラサーになっていた。自分が薄汚れているから、真逆な人間を潜在的に選んでいるのかもしれない。自分が処女だった頃は、女慣れしているチャラ男といた方が楽しかったけれども、そういうのは、気づいたら終わっていた。汚れてしまったのが、自分の方だったからだ。もしかしたら、自分にないものを異性に求めるのではないだろうか。まあ当たり前すぎる現象だとは思う。チャラ男が清楚系が好きだったり、ガリ男がぽっちゃりが好きだったり……。一概には言えないし、好みはそれぞれなのだろうけれども、そういった傾向があるようには思える。

 ところで、タイトルが何故自分を殺したまま生きるのは辛い、にしたのか。

私は、どの仕事をしていても、しっくりくる何かを見つけることが出来ない。見つけることが出来ないまま、特に大きな何かをも出来ず、ただ漠然と時間が流れていく。仕事なんてお金をもらってるんだから、何かを我慢する、というのは勿論当たり前だと踏まえている。それでも、適合しきれない何かを抱きながら、所属している気がする。オヤジに媚売って、若い男には媚売らないで、同性の社員とかには積極的にコミュニケーションを取るなど、居やすいように、必要最低限のことはしているつもりだ。それなのに何故だろう。

自分を殺さないで済む仕事は何なのだろう。ただOLは恵まれすぎている、と自負しているからまだ辞めない。刺激がなくても、楽しくなくても、休日を充実させれば良いだけの話だ。忙しすぎて身体壊すよりかは、ずっとマシな生活だ。辞めて新しく何かを見出せるスキルは、何もない。大学出てフリーターやってた半年間の居にくくさ、やりづらさ、肩身の狭さ、もう味わいたくない。やりたい何かがなくて空っぽな私には、その生活に、楽しさも自由もくそもなかった。そもそも、向いていることが少なすぎる。オヤジビジネスは年齢的にまだいけるだろうけれども今更痛いから……。お金以外に何もないしね。かといって結婚に何かを見出せる気質ではないだろう。一人の人間にお互いが裏切ることなく、献身的に尽くすことなど可能だろうか。男性は、美しい異性がまたがってきたら黙ってハメるだろう。そしてその逆だって考えられる。

 妥協といった言葉を、身分相応の意味を、知りながら生きていくことが必要とされていくのだろう。

死んだ後の世界

についてひたすら調べてた
突発的に飛び降りたくなったりするけれども、落下している数秒間にもしかしたら後悔するのかな、とか考えた。
それと関連して自殺のコストとかいう本を、Amazonで頼んだ。
入院中とか自宅療養中は本ばっか読んでたから人間との関わり方忘れたわ……。
口調や態度や人との距離感などがごくごく平均であったら、特別嫌われたり好かれたりもなく、通常の人間関係が築けるのだろうか。
思えば転職して正社員なのに4カ月目で入院して休職……前職では休職は必然だったけど、今回は真逆のパターンだからね。ふいだからね。まあ行きたくもなかったけれど別に煩わしい何かがあったわけでもなく恵まれている部類ではあったと思って生活はしてた。けど。
精神疾患からくる入院ではないですねはい。遺伝子殺す。
思えば入院する前の日、殺人事件に直面する夢を見たのを覚えてる。そういった類いの本を読んでいるからだと解釈することが多いけど、本当にそうだったのだろうか。
死ぬ夢は、生まれ変わるってことだから、悪い夢ではない……。夢占いを調べて、安堵した。
殺人犯を囲う夢もよく見てる。エレベーターが止まらなくなる夢も。
殺人犯を囲う夢は、凡人OLの取り柄のない自身が、すべてを捨てて一人の人間に病的に執着をし、献身的に尽くすという憧れが含まれているのだろうか。
周囲が羨む幸せな結婚に憧れを抱くと同時に、真逆な思想も潜在的に持っているのではないだろうか。
blogみたいなの書くのはもしかしたら3年ぶりかも。文章はきっと支離滅裂……。
大学卒業したと同時に、私はクリエイティブを捨てた。芸術学部の肩書きじゃなくて、四大卒の新卒としての肩書き。これこそが真理だ、と思い込むようにした。一番の憧れを打ち消すために、社会に適合するために。というか……生み出す何かがないのにクリエイティブと向き合うのは辛いな、って。100枚以上の卒論の小説を書きながら中身が空っぽな自分に嫌悪していた。
有名大を中退して何かを見いだしたり打ち込んだり……。そんな人の本を読んでは、違う世界なんだって諦めてた。若さって凄いなって思う、今しかないって思えるから肩書き捨ててやるべきことを実現させるために行動するんでしょ。
そんな行動している間に私はたいして思い入れのないような男と、可もなく不可もないレベルのセックスをしていたような気がする。
持続する愛着も思い入れもないまま、人間は移り変わっていく。それはきっと相手も一緒だろうけど。
いないよりはいた方がいいというレベルで。
だって、他に出来ることがないよ私には。
高校の頃感じた、シフト制人生は続いていく。
堕ちることもなく特別浮かばれることもなく、中途半端な立ち位置を自覚しよう。
風俗嬢に例えたら激安店ほどではないけど、高級店は無理。辛うじて若さがあるから中堅店ね、そう言われて肩を叩かれるのだろう。もちろん代わりは何処にでもいるという……。いやまあ激安店でいいんだけどさ。手術跡あるし腹出てるし、だけど抜ければなんだっていいんでしょ。もうさ、いっそのこと悲しき人間の三大欲求に嫌気すら抱かない、心の広い人形になれたならね。
人間性を見てなんて言わないよ、私は。ギリギリの若さと下半身とコミュ障と思われないレベルの会話だけでも見てくれたなら。
烏滸がましいもんね、自分を知ってほしいだなんて。というか自己が分裂していて本質が定まっていない気がするよ、血を分かつ親ですら死ぬまで完璧な理解は容易ではないだろうから……。

まあ中堅レベルの四大を卒業して、会社員やって、適当に世間の目が気にならないタイミングで上手くいけば結婚、とかいうコースが妥当だし合格点だと、思う。
悪くは、ないよね。うん、24年間挫折しながらも中学、高校、大学卒業して社会人やって、頑張ったよね。はいはい。でも、その後の人生の方が長い現実……。じゃあまだ、また悲しいことも直面しなきゃいけないんだね。もうよくない?
寝て脳内リセットするくらいしか出来ないね。

もしかしたら樹海に行けるから、今は熟睡して何も考えないでおこう。